【超銀蛇シールド 他】この情報量はただごとではない

投稿者:ASH@東京さん
製品名:芋蔓DQ F、大地6(販売終了)雲泥2、超銀蛇シールド(販売終了)、要石25 SP用(販売終了)、地球独楽・弐(販売終了)もあれ茅蜩・鼓粒
* 現在はバージョンアップした「大地7」「要石125」を販売中です。


ASHさんのAudio情報

ネットプレイヤー:Marantz NA8005
アンプ:SANSUI AU-α607 MOS LIMITED
スピーカー:DIATONE DS-A3


まず現在のシステムは、本来セカンドシステムとする予定だったシステムで、1stシステムはSONYのAVアンプがTVを繋がないと初期設定が難しいタイプということで一旦ペンディングとなっています。

今回レビューのシステムは、中古オーディオショップで該当のアンプを時期をずらして二度も目にしたことで、購入しなければならない使命感に従って購入し、同じく気になっていた同時代のスピーカーを購入。
音源はネットプレイヤーとすることを前提に考えていたところ、手の届く範囲の倶楽部員がタイミングよくアップされたので購入しました。

 
まずGe3製品無しで試聴したかったのですが、SPケーブルだけは適当なものがなかったので、芋蔓DQ Fで接続しました。
ラインケーブルはネットプレイヤー添付の例の赤白ケーブルです。

この状態の音で第一印象は「声がとても綺麗だ」という事です。
もともとそれを狙ってスピーカーを選んだのですが、想定以上でした。
しかしかなりトゥイーターが支配的でウーファーが遠慮しています。
それもあって鬼太鼓座はイマイチどころかイマサンくらいな感じ。
それにフローリングがビリビリと振動しています。
我が家はマンションのため常陸の国さんみたいな大音量は到底無理なのですが、その音量でこの状態はいただけません。
とりあえず芋蔓DQ Fのトレーニングで一週間様子見です。

 
 一週間後、さらに中高域が整理されて綺麗になり、高さ方向の情報が出て来ました。
まずは振動対策で大地6を施工です。

見事に鬼太鼓座で振動を感じられません。
その代わり低音が出ないというより、低音は出てはいるけど解像度が伴っていないので表面上の音しか聞こえない状態でしょうか。

Ge3製品でよくトレーニング期間中は低音がすっ飛んでしまうのですが、なんとなくその過程の仕組みが感じられたのは初めての体験です。
ボーカルが真ん中にぽっかり浮かぶ様が出て来ました。
このまままたトレーニングです。

トレーニング後、鬼太鼓座もイマニくらいまでにはなりました。
が、ウーファーが遠慮している状態は改善されません。
たぶんどこかにウィークポイントがあるのでしょう。
中・高音はバイオリンの音などが綺麗になりましたが、そもそもクラシックファンというわけではないので激しい曲調のバイオリン曲などなく、トレーニングに使っていたモーツアルトの協奏曲等での感想です。

 
その次に施工したのが雲泥2で、スピーカー下4隅に設置です。

そもそもスピーカー台の弱点だったのか、いきなりトレーニング無しで低音の量が3割増し。
量だけで比較すればトゥイーターとようやく並びましたが、遠慮している音のままなのは変わっていません。
スピーカー台の天板ベッタリからインシュレーターで浮いた状態の方が低音が出るのは不思議な感じですが、実は量ではなく解像度が向上というか、(私の)耳に聞こえる状態に整えられた結果として量感が出た様に感じられたのかな?という印象です。

そこから発展して考えると、トレーニングとは、そのオーナーにチューニングを合わせてくる期間のことを言うのでしょうか。

トレーニング後は、Pops等には十分な低音量と解像度ですが、アコースティックな楽器の実在感等はまだまだという感じです。
中・高音の楽器については実在感が出始めており、この点でもチグハグな印象です。

 
次の施工は超銀蛇シールドです。
赤・白ケーブルと比較すること自体ナンセンス極まれりですが、ネットワーク機器でオーディオを組むとRCAケーブルを使う箇所も極わずか。
私の今回のシステムにしてもネットプレイヤーとアンプの間のLRで2本だけです。
このくらいなら、ネットオーディオから初めた方でも、いきなり赤・白ケーブルから思い切って1万前後くらいのケーブルに買い換えても不自然ではないですし、1万出すのならもう少し頑張って超銀蛇シールドに移行しても不思議ではありません。

ここで告白しますが、コレクトチャットのゆるめ方が中途半端なせいで一本のケーブルがアンプの端子に接続できませんでした。
メールでご相談して指摘を受け、目一杯緩めたところ無事に接続完了できました。
他の3端子分は中途半端なままで接続できたため、自分ではなかなか気づきませんでしたw

さて、実際に接続した直後は狂喜乱舞。
今まで詰まっていた管からゴミが取り除かれたあとの水の流れのようなものです。

「出てくる出てくる色々な音が」

低音・中音・高音など関係なしに同じ音源から聞いたことのない音がドカドカと出てきます。
当然ですがシステム設置直後の最大のウィークポイントが赤・白ケーブルだったわけですが、この情報量はただごとではありません。
超銀蛇ケーブル恐るべしです。
今までの過程で一番効果が高かったのがこれでした。

トレーニング後は上下左右奥行きの全ての方向に情報が拡大し、アコースティック楽器の音も心地いいです。
ボーカルに色艶が出てます。
おかげで音色が変わったような印象を受けますが、情報量拡大と本来無ければならなかった色艶が加わったことで、そのような印象を受けるようです。

 
その次はスピーカー対策第2弾、「要石25 SP用」と「地球独楽・弐」です。
これは同時に施工してしまったうえ、施工直後の音を覚えていないのでトレーニング後の同時レビューとなってしまいます。

地球独楽・弐はスピーカー裏に設置しましたが、表にあるバスレフポートとウーファーの間当たりに設置しました。
両者を設置トレーニング後の音は、昔のオーディオ教科書でいうところの起ち上がりと余韻の向上です。
無音からピアノが叩きつけられ、弦楽器の空間に溶けていく様が美しいです。
ボーカルのぽっかり浮かぶ状態も向上し、時々変な録音だと違和感を感じられるほどになりました。

クリス・ハートっていう黒人ながら優しい声でJ-Popを歌ってる太ったおっちゃんがいるのですが、この人のとあるCDのとある曲を聴くと、まるで江頭2:50の人の様に超スリムになってしまったりw

 
さて、今段階での最後の施工です。
「もあれ」と「茅蜩・鼓粒」で、これまた同時に施工しています。

なんでこれを最後にしたかというと、明らかにスピーカーに手を加える製品だからです。
この施工の前に鬼太鼓座道場で常陸の国さん宅への電車で移動の際、このスピーカーに茅蜩が何個必要かきささんに聞きました。
結果、ウーファーに4個、トゥィーターに3個。
事前に購入していた茅蜩・鼓粒徳用大袋でも足りない(汗
そこにタイムリーに旧茅蜩50%オフセール。
ウーファーにはこれを装着しちゃいましょうってことで追加購入しました。

まず筆でもあれをウーファー、ツイーター表から塗り塗り。
ウーファーのエッジにも塗ります。
表にはユニットを止めるネジ穴が見当たらないのですが、たぶんウーファーのリングを外せば出てくる気がしますが、取り返しの付かないことをやらかしそうなのでダンパーへのもあれ塗布は断念。
筐体裏蓋を開けてみると、バスレフポートは金属で補強してあるし、ネットワークは2つに分散して横板に貼り付けてあるし、そもそもエンクロージャーの板厚も凄い。
まさしく地球独楽・弐を貼り付けてるところに補強板が貼られており、そこはバスレフポートの入り口でした。

DIATONE頑張ってたんだなあという感慨とともに、補強板を設置して更に吸音材まで巻いてあったのに振動を吸収しきれてなかったとは、エンクロージャーに対してどんだけ強力なウーファーだったのかと驚きを感じました。
それだけ強力なウーファーを使用してて、ツィーターに支配されている現状は納得がいきません。
ウーファーへの施工は旧茅蜩を4本。
ウーファー真ん中に空気穴が空いていたので、その左右に2本づつ付属テープを襷掛け。
ユニットが外せてればホットボンドで更に固めるのですが、現状ではマスキングも出来ないので断念です。
ツィーターへは鼓粒を3本。
こちらは真ん中に何もないので素直に並べて施工しました。

試聴はもあれを塗ったこともあり、トレーニング後。
ただし3日後くらいからトレーニングを兼ねて帰宅後にモーツアルトを2-3時間リピートはしてました。うん。
トレーニング用として適当にブックオフで買ってきたCDだったけど、こんなにいい音だったのねw

 
さて一週間経過して腰を入れて試聴。
一番効果があったのは超銀蛇シールドですが、その次が今回の「もあれ」と「茅蜩」でした。
今までしきりに低音と中・高音を分けてレビューしてましたが、ここにきて分ける意味がなくなったというか、
スピーカー全体で鳴っているという一体感があるのです。
そしてそれとともに、今までずっとつきまとっていたツィーターが支配的でウーファーが遠慮している感じが払拭されました。
前に前にと出てきます。

鬼太鼓座も過去の我が家のシステムでは一番いい状態ですが、道場で巡った常陸の国さんのシステムと比較するとどうなんだろう?
そもそもあそこまで大音量が出せないので自分では判断しきれないというのが正直なところです。
ただ、色々な音楽を取っ替え引っ替えしてますが、どれもこれも嫌な音がしない。
ヘイリー・ウェステンラさんの声がますます綺麗に色艶あって表現され、綾戸智恵の迫力のある声やピアノも実在感あふれてます。

仕事が終わって帰宅して、居間にいる時間よりPCのある部屋にいる時間の方が長かったのですが、今ではこのシステムを設置している部屋に居る時間が一番長い有様。
一時期オーディオやGe3から離れてた時期があったため、CDを買う機会がぐっと減ってたのですが、購買欲に目覚めそうです。
(今ならハイレゾ音源をネットからなのでしょうが、CDより高いうえに値引きが無いのはどうなのって感じです。CDなら中古で買えば相当安くできますし。)

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