自立台やってみました!:1

BBSにご投稿いただいたレビューです。

投稿者:Kata@長野さん
使用製品:ケブタフェルト・シール


自立台(自立支持台)。
SPユニットのマグネット部分を杉などの棒で支えることでSPのネジの締め付け力を弱めることを可能とし、ネジを強く締めた際に生じるフレームの歪みと、その歪みによるノイズの発生を防ぐGe3チューン手法の一つ。
(詳しくは「ケブタフェルト・シール」の製品ページ参照)

この手法、知ってはいましたが「棒の長さの微調整をどうやってやるんだ?失敗したら作り直すの??」とやり方が分からないので実施には躊躇していました。

最近、その寸法調整について「あるアイデア」が浮かびましたので試しにやってみることにしました。
アイデアといっても簡単なことで「自立台の棒の上端を斜めにカットする」だけです。

棒の中央部をちょうどSPのマグネットに触れる高さにしておきます。
これにより、この棒を前方に押し込むほど、より強くマグネットを支えることが出来るようになるわけです。

とまあ、そんなことでとにかくやってみたところ、案外簡単に設置できました。

(「ケブタフェルト」は設置済みです)

あとはその調整となるわけですが、最初はナットの締め付けと自立台の効かせ具合の両方を強めにしてみました。

音出しをしてみると・・・ものすごい音の変化です!!。
違うSPの音を聴いているかのような「明瞭なハッキリクッキリとした音」になりました。
処置前に感じていた「高音の音の割れ」もすっかりと消えています。
とても同じSPから出ている音とは思えません。

ただ、良い音かというとそうでもなく、音はクリアになるのですが、ふくよかで心地よい響きが消えた苦しげなつまらない音に感じます。

ここから試行錯誤が始まりました。
この時点では、とにかくこのチューン手法の音の変化の幅が大きすぎて、最適解を掴むのが難しそうに思えました。

現在使っているSPはダイヤトーンのR305。
写真のように後面のパネルが簡単に外せるので自立台などのGe3チューンは非常にやり易いキャビネットです。

さて、ナットと自立台の調整ですが何度か試行錯誤した結果、次のようなやり方に落ち着きました。

①SPをキャビネットに止め付けているナットは、力を加えなくても回る程度まで緩めておく。
②その状態で自立台を手で叩いて前方に押し込み、しっかりと効かせる。
③ナットを反力を感じ始める程度まで軽めに締め付ける。

要は、SPの重量を自立台で支えた後に、ナットを弛まない程度に締めるわけです。

さてその効果ですが、
「明瞭で良く広がる、ストレス感の無い、心地よい音」になりましたw。

また、自立台によりSPのマグネットの位置の固定度が高まった為かと思いますが、今まで聴こえなかった低音が出て来るようになりました。
それも風のような量感のある軽い低音ですw。

それと、SP固定用のナットの締め付け具合で、SPの音がこれほどにまでまで大きく変わることにも驚きました。
ナットを強く締めると「スピード感のあるクリアな音になるが、余韻が減りやや苦しげな鳴り方になる」、
ナットの締めを弱めると「響きが豊かになりストレス感の無い音になるが、音像がぼやけ低音が減り音割れが生じやすくなる」という感じです。

今思えば「ケブタフェルト」だけのときは基本的にナットは緩めな状態になるため、スピード感と音像の明瞭さ、そして低音がやや不足気味でした。
そこに「自立台」を加えることにより、「スピード感、音の明瞭さ」と「豊かな音の響き」の両方が同時に実現できたわけですw。
Ge3のケブタフェルトのページにも書いてありましたが、「ケブタフェルト」と「自立台」との組み合わせは効果抜群ですね!。

今回の自立台チューンをやってみて、やはり実際に音を発生させる装置であるスピーカーのチューンを最初に徹底的にやっておかないと、上流の機器をいじってもあまり意味がなかったなぁ〜と痛感しています。

尚、きささんからですが「自立台の棒の下に「雲泥」を設置する」とさらに良くなるようですのでやり方を検討中ですw。


きさ@Ge3:

出てくる音が別次元だと思います。
やってみて判るゲゲゲ的奥義のひとつですね。


Kata@長野さん:

まさしく別次元の音が出てきています。
アナログ音源だのデジタル音源だのがどうでも良くなるくらいw。

残る大技は「逆ホーン」と「ケブタエッジ」ですが、出来るのか??

 (「自立台やってみました!:2」に続く)