投稿者:DIA_1st@さいたまさん
お使いいただいた製品:芋蔓DQ 雲泥
今回のスピーカーケーブル芋蔓DQ 雲泥は、
初回購入時に世界最高SN比を誇るディジタルアンプとの相性が悪く、1日で送り返したのでした。
ちょっと話は脱線します。
去年まで日本にはS/N比120dbより上を測る測定機はなかったそうです。
それでも126dbをカタログに載せていたメーカーは・・・。
私のアンプはインピーダンスに非常に敏感で
スピーカーもムビングコイルの巻き数が少ない機種はちゃんと音がしないものがあります。
ですが、今まで芋蔓DQ(販売終了)では普通に音がしていたので、
アンプの性質を回路設計者に確認して、きささんに伝えました。
ちなみにそのエンジニアの口癖は「文句言うならロケットを2本打ち上げてから来てくれ。」です。
(製品を買わずにネットでわけのわからない文句を書く人に対する気持ちを表したものです。
もちろん彼の設計(開発)した回路を積んだ人口衛星は地球を回っています。)
さて、きささんを無理やりフォローして1カ月後に再度納品してもらいました。
こうやってきちんと対応してくれるのがGe3です。
私はこういうところを信頼しております。
なのでちょっとダメな時は相談をすると良いと思います。
今度の製品は問題なく鳴りました。
対策版の製品はちょっと特別なことをやっている様なので通常販売品とは少し異なるようですが、
感想を書きたいと思います。
まず最初の1日目は従来の芋蔓DQとの差が殆ど無い状態からはじまりました。
私の機材は直ぐにはなじまないので1カ月後の状態を書きます。
このケーブルに変えると低音の張り出しが良くなります。
特に打楽器は音が前に「パンッ」と飛んできます。
ここで少し解説しますが、
このケーブルの周波数特性によって低音が増えたのではないと言うことです。
理由は私からは言わないことにしますが、
このケーブルの様に音が飛んでくる様な勢いのあるケーブルは、
きささんが気にしているある特性が非常に優秀であると思います。
(詳細は東京セミナー2次会か3次会で話します。)
そして音の繋がりが非常にスムースです。
この部分は以前の芋蔓DQよりも格段に進歩しています。
これと対照的な表現に音の粒立ちと言う言葉があります。
例えばPADのドミナススピーカーケーブル(1m100万円クラス)は音に粒粒感がありますが、
非常に細かい霧のような粒子感です。
きっと粒子が更に小さくなると粒粒感がなくなりシームレスになると思います。
そういう観点では芋蔓DQ 雲泥はドミナスの遥かに先を行っていると思います。
音数も依然より多いです。
但し、私の言う解像度とGe3の解像度で言葉の定義が異なりますが、
私はもう少し解像度が良くなることを期待していました。
私はマイクの拾う空気の動きやマイクアンプのノイズまで含めて全ての音が聞こえる方が好きです
(本当はノイズは聞きたくないのですがそのレベルの解像度が欲しいです)。
このあたりはGe3の方向性と異なる方向を私が向いている部分なので致し方ないところだと思います。
もっとスピーカーが消える様な鳴り方になるかと期待していました。
この部分も少し補足しますと、旧芋蔓DQでも凄く良かったのに芋蔓DQ 雲泥は更に上を行っています。
でも私にはもう少し上があるような気がしています。
(何と無理な要求かと自分でも思っています。)
1m100万円クラスとの比較なのでそこは無理かもしれません。
(無理も言っているうちに無理ではなくなる?)
少なくとも殆どの項目で芋蔓DQ 雲泥は上を行っています。
2月は私のJBL S3100(Ge3改)が最も良く鳴りますが、
今年は新しいケーブルのおかげで素晴らしい音が鳴りました。
無理を言って対策して頂いたおかげで、大変幸福な時間を過ごすことができ、
Ge3の皆様には感謝しております。
今後とも宜しくお願いします。