まるで3Dの様です。(埼玉県 DIA_1stさん)

【試聴レポートその1】
Ge3の新しいスピーカーケーブル試聴レポートですが、私のは単純に凄いとか言って褒めるようなレポートでは無いので私の求めるレベルをしっかり書いてから試聴結果を報告する事にします。
私が以前自宅で聞いたSPケーブルのベストはPAD社のドミナススピーカーケーブルでした。
私のシステムからとんでもない音がしました。
こんなにCDに音が入っていたのかと言う程で、スピーカーの間が色々な音で埋め尽くされる感じがしました。
しかも音にキツさがなく非常に聴き心地の良い音がしていました。
音色としては琥珀色に金色を少しプラスした感じです。
ちなみにそのSPケーブルは300万円位したのでその時は購入していません。
 
現在は同じPAD社の「ミズノセイREV.C」のバイワイアSPケーブルを使用しておりました。
音色は似ていますが、輝きが少しくすんだ感じがするのと、音数は格段に減ってしまいますが、17万円位では良いケーブルであったと思っております。
とは言え、私のシステムの中では弱点がSPケーブルではないかと思っていたのでGe3の新しいSPケーブルを購入しました。
ちなみに私のシステムはミュージックサーバがDPATseven64の後期型(後期型は格段に音が良くなっております)でアンプがOJI SPECIALのDIA seven 、スピーカはJBL S3100 改(Ge3チューン)です。
アンプはクレルの100万円クラスのパワーアンプとマークレヴィンソンの75万円のモデルを売って購入した程のもので200万円クラスのアンプを上回る実力を持っています。
ちなみにこのシステムトータルのGe3値は3ヶ月前までは126でした。
今はもう少し低いかもしれません。
Ge3値は新しい製品が出ると基準が高くなるので、今までと同じ音ではGe3値が下がってしまいます。
でも126あったと言うことは相当良い音がするのは確かです。
そんな割とまともな音のするシステムなので結構正確な評価が出来たと思っております。
さて新しいSPケーブル「芋蔓DraqQeen」はどんな音がしてどんなレベルにあるのでしょうか。徹底検証をします。
 
     
 
【試聴レポートその2】
さて、「芋蔓DraqQeen」が来て早速SPケーブルをつなぎ変えました。
今までバイワイアケーブルを使っていたので、3mケーブル×4本を購入したのでこれを接続しました。
きささんはバイワイアは意味が無いと言いますが、その場合でも、バイワイアの端子間を結ぶジャンパケーブルの品質は非常に重要だと思います。
ここを結ぶGe3製品を私は持っていないのと、将来はチャンデバを使用したマルチをやりたいと思っているのでバイワイアでの購入としました。
さてケーブル交換後、最初に出てきた音は今までとあまり変わらない音でした。
少し高域が良く出るのと立体感が少し良くなった位です。
まあ初日で評価は出来ないのできささんオススメのモーツァルトをかけてトレーニングを行いました。
途中経過は飛ばして四日後にどうなったかを報告します。
音の数ではPADのドミナスSPケーブルの方がかなり多いです。
きささんにもこの辺りは確認しましたが、方向性が異なる旨のことは言われました。
ドミナスはルーペで拡大した様に細かい音は沢山出ていましたが、「芋蔓DraqQeen」は音数は明らかに少ないですが、それぞれの音の立体感はこちらが上です。
まるで3Dの様です。
私は映画の3Dは嫌いなので見ないですが、その理由は3Dにすると解像度が落ちるのと動きの速い映像は粗が目立つことにあります。それと似たことが我が家のステレオで起こっています。
明らかに音数はドミナスより少ないですが、生々しさは「芋蔓DraqQeen」の方が上です。
誤解されないように書いておきますが、私が使用していたP.A.D. Mizunosei Rev.Cバイワイア(3mで17万円位)より「芋蔓DraqQeen」は3ランク位上で音数も多いし低音も良く出ます。
つまり周波数特性、トランジェント特性、解像度の全ての項目で遥かに上の性能があります。
但し、3mで300万円クラスのケーブルと比べると一長一短の所があると言うことです。
比較対象をこのレベルにしたくなる程良いケーブルであると言うことです。
音に癖があるかと云うことは難しい問題ですが、けっしてキツい音がしないケーブルだと思います。
若干暖色系の音だと思います。
ほんのり滑らかさが乗る感じがします。
私はこの音は好きなので大歓迎です。
キリキリにアキュレートな音が好きな人はGe3ファンにはいないと思いますが、その様な音はしません。
と言う訳で非常に音楽を楽しく聴ける良いケーブルでコストパフォーマンスは定価で購入しても抜群だと思います。

 

<Ge3スタッフコメントbyきさ>
Ge3値ってなんなのでしょうね?
PAD社のドミナススピーカーケーブルのGe3値は123.9pです。
300万円もしても124pを越えてはいないのです。
分解能がどれ程凄くてもGe3値には反映されないようですね。
立体感という言葉で語られているように、Ge3値にとっては音の成立ちへの関心が強いのかも知れません。
音数や音色にGe3値は関心が無く、音を発したのは何なのか?その大きさは? 
「生存の為に必要な情報が大事!」と言う意味なのかな?などと思い始めています。
そう考えると、何となく合点が行く話でもあります。