情報量、解像度は上がっているものの、妙な艶が付く上にSPの奥の方でチマチマ鳴っている感じで、あれれ、人柱大失敗か??とすら思いました。
ヴァイオリン?チェロの弦には「ドミナント」「コレルリ」などアルミ巻きのものがありますが、芋蔓DQの「妙な艶」はそのアルミ巻き弦の音色に似ています。
ヴァイオリン?チェロの弦には「ドミナント」「コレルリ」などアルミ巻きのものがありますが、芋蔓DQの「妙な艶」はそのアルミ巻き弦の音色に似ています。
よく言えば「明るい音」なのでしょうが、聴いているとどうしても1円玉の表面が想起されてしまいます。
途中経過の詳細は略しますが、トレーニングが進行するに従って上記の問題はほとんど気にならなくなりました。
R.シュトラウスやマーラーといった後期ロマン派の複雑な管弦楽曲でも眼前にスコアが見えるかのように、克明に再生されます。
主旋律だけではなく伴奏の一音一音にも生命が宿った、と言ったら言い過ぎでしょうか。
ドイツ語はあまり得意ではないのですが、試聴に常用しているベーム&ベルリン・フィルの『魔笛』では、フィッシャー・ディースカウの超早口が難なく聞き取れるようになりました(これはひょっとして匠美のせい?
しかし芋蔓DQの一番の美点は立ち上がりの速さではないかと思います。
例えばロッシーニ序曲集(アバド&ロンドン交響楽団)を聴いたときに、今まで全然気づかなかったところに強弱さまざまなスフォルツァンドとアクセントが仕掛けられていたのを発見し非常に驚きました。
小気味の良いスフォルツァンドがあちこちで炸裂するのを聴くのはロッシーニを聴く快感そのものとすら言えるのですが、今までのケーブルでは様々な音色と周波数の音が同時に素早く立ち上がらないためにスフォルツァンドとして認識できなかったようです。
演奏家の本当の意図は芋蔓DQ以外では伝わらないかもしれません。
「アルミの艶」はまだ少し残っています。
今後のトレーニングで消えることを期待していますが、仮に消えなかったとしても元に戻ることはもはや考えられません。
バランス的には中高音に張りを感じます。
このバランスはかつて夢中になっていたNaim Audioのものとそっくりです。
音楽にとって最も大切な生命力や躍動感を再生する道具を追求していくと最終的にこのようなバランスに行きつくのでしょうか。
再生装置は以下のとおりです。
ネットワークプレーヤー:スフォルツァートDST-01
アンプ:ソニーDR-1a
スピーカー:クレルLAT-1000
<Ge3スタッフコメントbyきさ>
芋蔓DQの人柱レビューおおきにです。
期待していた通りの効果があったようで何よりです。
「アルミ臭い輝き」ですか?(笑)
仰る通りです。
残念ながら、何処と無く脳天気な陽気さがありますね。
これは「アルミ」の音なので、これはこれで仕方がありません。
より上質感を目指すのであれば、銀を使うべきなのでしょうが、
コスト的にチョット、今は手が出せません。m(_ _)m