古いYAMAHAの3WAYです。
もあれを入手し、超結界機器用F1のトルネード貼りに挑戦しました。
もあれ塗りの作業ですけど、ツィーターとスコーカーはグリルを外すのも面倒なので、スピーカーを横置き、バッフルを上面にしてスポイトで上から垂らしました。
忍びないのは30余年純潔を保ってきたウーファーの白コーン。
とはいえ塗って効果があるものをコーンだけ塗り残すのは却って気分が悪いもの、ダンパー・エッジと塗っていくと、もう筆を止められませんでした、ゴメンネをつぶやきながら、結局塗ってしまいました。
ああ、汚れた雑巾で拭いたようになり、決して見た目はよくありません。
2本のスピーカーをあらかた塗り終わったあと、もあれのビン底に黒い塊が残っていることに気づき、もしや不十分だったかと再度塗り直し。
早く結果を聴きたいあまり、良く振って使用するようにとの注意書き、後から気づきました。
私の場合、週末しかオーディオを楽しめないので、充分なトレーニング時間がとれません。
正月休みを利用して1週間鳴らし込みをしました。
鳴らし込み後の、もあれとトルネード貼り(1枚)の感想です。
一聴して、この曲のこの部分、こんないい音してたっけ?と、はっとしてワクワクするような魅力が曲のあちこちから溢れてきます。
明らかに再現力が上がっています。
聴きなれた曲に初めての楽器や物音が聞こえます。
逆に多編成と思い込んでいた演奏が実は3つの楽器だけだったのが分かります。
データが書き換わるはずもないのに、いままで聴いた印象のないパートを発見して、初めての曲のように感じることもあります。
ピアノの二重奏ではどっちのピアノから出ている音なのか音色の違いがはっきりわかります。
左右に音が流れて聞こえるためエコーか録音が悪いと思っていた曲がありますが、実は左と右のバイオリンが協調して演奏しているのがはっきりわかります。
こんなのは現実の演奏なら聴きとれて当たり前ですよね。
当たり前のことができていなかったということです。
面白いのが小音量にしたとき、ただ音が小さいということではなくて、遠くで鳴っている音楽を聴いている感じがすること。
きっと小音量でも音楽のディテールを再現できているからだと思います。
また、楽器Aと楽器Bの間隔に楽器がいないスペースの存在が感じ取れます。
現実には楽器のいないスペースでは音は複雑に反射したり、吸収されたり、減衰したり、回折したりいろんなことが起きているでしょう。
うまく表現できませんが、そのスペースでそういうことが起きているということを何となく感じ取れているので、スペースがあると脳が認識できるのだと思います。
Ge3さんの製品によってシステムが良くなるにつれて、楽器の数が多くても分かるようになってきました。
ただ、スピーカーは自分の部屋で鳴っていて、スピーカーから出た音が部屋の定在波とか反射音とか余計なものもくっついてまわって耳に届いているはずなのに、スピーカーの向こうの世界の生音だけを選別して、その複雑な様子までちゃんと感じられているということは不思議です。
それもスピーカー自体の再現力が高くないとありえないことであり、もあれ以前では気づきもしなかったことかもしれません。
次に、もあれは接点にも効くということですので、接続ケーブル、端子、コンセント、電源ボックス、スピーカー端子など塗布しました。
スピーカーの向こうの世界がより一層クリアになってきます。
その時思ったのが、装置の中の基盤同士の接続コネクター。
アンプ、プレーヤー類の蓋をあけて塗布しました。
それで一番効いたのが外部クロックです。
自作キットなんですが、ジェネレータ本体が中古のため端子が劣化していたようです。
音の定位と鮮度が見違えるようになり、ますます磨きがかかってきました。
妄想的に書くと、スピーカーの向こうの世界とワープホールで繋がっているような感じ、向こうの空間の奥行が、まるで透明な湖を覗いたように、光が漆黒の闇へと消えていく空恐ろしいような深さを感じるときがあります。
全くいままで何を聴いていたんでしょうか。
今では、白コーンにもあれを塗布としたことを全然後悔していません。
いつもながらGe3さんに感謝しております。
報告が遅くなって申し訳ありません。
もあれのもたらした変化が大きすぎたため、文章として表現するのに自分自身の成長も必要だったので時間がかかりました。