【もあれプラチナPlus】音楽の構成が実に立体的

投稿者:tao@東京さん
使用製品:もあれプラチナPlus


ユニークなオーディオアクセサリーを製造販売しているGe3のHPには、その製品に関する新たな使用法などについても時折発表されている。
その中にとても興味をそそられる最新情報を見つけた。
それは、レコードプレーヤーの軸と軸受に、『もあれプラチナPlus』を塗布すると、音に安定感が出て、音の背後の空気感すら感じるくらいにリアルな質感になる・・・という情報である。
>> Ge3 beyond「もあれプラチナPlus をアナログプレーヤーに使う1」

『もあれプラチナPlus』は、端子類の清掃の際に使っていて、自宅にある。
接点復活材という分野は、結構な数の製品がある。
私は『もあれプラチナPlus』を少量綿棒に塗布して端子類を清掃し、さらに何もつけていない綿棒で再度拭き取るように清掃するということを過去に行っていた。
『もあれプラチナPlus』はそういう使用法のみに活用するものと思っていたので、レコードプレーヤの軸と軸受に使うという発想はなかった。
「では試してみよう・・・」とすぐさま思った。
新たに購入する必要がないので、お金はかからない、必要なのは若干の労力と時間である。

我が家のレコードプレーヤーは、ORACLE DELPHI 6である。
そのプラッタを外した。
まずは、軸受の中のオイルを綿棒などを使って完全に拭き取った。

そのうえで、『もあれプラチナPlus』を塗布した綿棒で軸受の内部を磨くようにして清掃した。
その作業を何度か繰り返して、仕上げは何もつけていない乾いた綿棒で再度清掃作業を行った。
プラッターの軸の表面も同様の手順で清掃作業を行った。
そして、いつも使っている軸受オイルを一定の量、軸受に注入し、プラッターを戻した。

ORACLE DELPHI 6は、GE2になってインナープラッタとアウタープラッタに分かれる構造になったが、私が所有している世代まではプラッターが一体成型である。
これをベルトをモーター部に引っ掛けながら戻す作業は、最近は手馴れてきたが、結構面倒な作業である。
その面倒な作業を終えて、さっそく音の変化を検証してみた。

検証作業に使用したレコードは、我が家で最も多く聴いているビーバーのロザリオソナタのレコードである。
ヴァイオリンはスザーネ・ラウテンバッハー。
第11番のソナタを聴いた。
伴奏はヴィオラ・ダ・ガンバとリード・オルガン。

ヴァイオリン、ビオラ・ダ・ガンバ、そしてリード・オルガンが、時に響きあい、時にサポートしあいながら、音楽の妙なる織物を織り出していくように曲は進行するのであるが、その音楽の構成が実に立体的に感じられる。
これら三つの楽器がまるで「父と子と精霊」が織りなす「三位一体」のように、凛として立ち、そしてお互いを尊重しているさまが、音を通じて感じられる。
安定感というべきか、音楽が成り立っている基盤がより強固になったというべきであろうか・・・
わずかながらの労力によってもたらされたものとしては、とても貴重なものであると思えた。