ユーザレビュー

3次元的に音場が広がる(merou@神奈川さん)

雲泥2

音波というのは振動であるからして、全て伝わる場所には相互に影響するものである。
当然機械やスピーカーの足元であるインシュレーターの重要性は今更論ずるものでもないだろう。

この振動の制御方法にはいくつか考え方があって、浮かせて逃がすもの、
質量で抑えこむもの、素材の特性を活かして調和させるもの、
構造でコントロールするものなどが代表例として挙げられる。

Ge3の最初のインシュレーターだった「菱餅」(販売終了)
浮上と構造を上手く組み合わせたもので効果は高かったが物理的にやや不安定だった。
そこで素材と構造によって振動を減衰して
伝わらないような考え方で開発されたのが「礎」
(販売終了)だった。
この構造を基に外側の容れ物を人間国宝の職人が手作りしたものが
「雲泥」
(販売終了)でありその効果は本当に圧倒的だった。
ただ、当然の事ながら手作りなので限定数しか生産出来ないので
広く出回る事はなく今では幻?の商品となっている。

ということでこの構造をそのままに量産品として
形状や素材をリニューアルしたのが現在の「雲泥2」となっている。
もう導入して随分経っているしほぼ各機器に使用しているので
あるのが当たり前になっているが最近書かれる事も少ないので
改めてレビューしてみようと思います。

 

スピーカーには「大地」が使えるのが一番安定するし効果が高いが高価でもあるので、
可能ならまず「雲泥2」を使用する事がお勧めです。
やはり一番大きな振動エネルギーを出すので
その振動が他に伝わらないようにするのは重要だし
出口となるスピーカーがしっかり鳴る事で他の場所の変化もわかりやすくなるでしょう。
いつも通りだが使用した直後はトレーニング期間で音のバランスが崩れたり
上手く鳴らなくなったりするので焦らない事が大事です。

慣らしが終わった後に一番感じるのは音量が大きく感じる事、
余計な振動が少なくなる分伝わる音に無駄なく変換されているのかもしれません。
そしてスピーカーからの音離れが良くなり奥行きも含めて3次元的に音場が広がります。
この辺りも微小信号が埋もれずに上手く再現されるようになるからかもしれません。

特定の帯域強調やクセをつけるものではないのでどんなスピーカーにも使いやすい製品だと思います。
箱のクセも込みで音作りをしているものなどでは却ってつまらなく感じる場合もあるかも?
手持ちの自作バックロードホーンでは余計な響きが少なくなって
よりハイスピードな音が楽しめたので問題ありませんでした。
基本は3点支持のようですが重いものやバランスの悪い機械には4点支持の方が安定しそうです。

次に効果を感じたのは電源部の振動が大きいパワーアンプ。
よりしっかりとスピーカーを楽にドライブ出来るのか何となく楽に音が出ているように感じます。
また、音の強弱や表情が細かに再生されるので演奏の様子が良く判るようになるのが良いです。
ネットプレイヤーではそれほど大きくは変化しませんでしたが
シャーシが弱いDVDプレーヤーではかなりの効果があったので
光学式プレーヤーをお使いならアンプよりもわかりやすいかもしれません。
我が家ではリッピングの時だけアンプから外してドライブに使っているが、
やはり音の通りや安定感が違うので重宝しています。

 

総じて、もしまだ使った事がない人がいたらとりあえず聴いてみる事をお勧めします。
様々なインシュレーターを使いましたがクセの少なさと音離れの良さ、
コストパフォーマンスは群を抜いていると思います。
他のアイテムもそれぞれ効果はありますが、それらを発揮させるためにも
やはり振動のインフラ整備というのは一番に手をつける場所と思います。
最近はうす型も発売されましたのでより使いやすくなっていると思います。
まだ試していませんがテーブルタップやルーター等でも効果があるかも?

愛器の性能を発揮させるための環境整備に、まずは足元から如何でしょう。