【市野式ネットプレーヤー】ウルトラ高忠実度再生

市野式ネットプレーヤー

投稿者:Riverfield@熊本さん

お使いいただいた製品:市野式ネットプレーヤー


Riverfield@熊本さんのAudio情報

HS-210→市野式ネットプレーヤー→ELNESTOLONE(プリ)→SATRI→NS100M


納品後に不注意で故障させ、修理から戻ったものの、直後に二度に亘る熊本地震。
スピーカーは1台はスタンドから落下、1台はうつぶせに倒れ、
雲泥2は散乱し、他の部屋からの仮置き荷物でリスニングルームは使用不能、
せっかく手に入れた市野式ネットプレーヤーも
聴くことができないまま数ヶ月をむなしく過ごしました。

運よくスピーカーもラックも機器類も損傷はなく、
部屋さえ片付けば復旧できたのですが、問題は地震対策です。
スピーカーなどは自立しているだけだから耐えられるはずがありませんが、
もう二度と倒したくはない、ということでいろいろ工夫を盛り込んでようやくシステム復旧しました。

そこでやっと市野式ネットプレーヤーをつないでみたのですが、
これが音出しまでが容易ではありませんでした。
2~3週間悩みました。
その悪戦苦闘ぶりについては別に取りまとめたいと思いますが、
簡単に言うとLANについて無知だったため、これが一番の原因です。

さて前置きが長くなりましたが、市野式のレビューになります。

これまではSTR-DN2030をネットプレーヤーとして使用しZONE出力を聴いていました。
聴こえる音の美しさ、心地よさといった点では
2030も相当だったと思うのですが、レベルが違いすぎます。
ウルトラ高忠実度再生です。

合唱曲では、声帯から出た音が口腔内で響いている様子、
口腔の形や湿り具合を生々しく感じた瞬間がありました。
いままでそのようなイメージを持った再生はありません。
響きあう歌声に自分の口腔が共鳴したのかも知れません。

管楽器のフォルテシモなどでも決してヒステリックな演奏に聴こえません。
歪っぽい音が全くなく、透明な空気感なのでご近所への遠慮も忘れ、
ついついボリュームが上がってしまいます。
定位置より20~30度は回してしまっています。

ここまでエネルギーの高い躍動感のある低音はこのシステムで初めてです。
そればかりでなく低音の音像も音色が区別でき、輪郭はっきりとしっかり定位しています。
周波数レンジも深まっているようです。
我が家のスピーカーにこんな音が出せたのですね。
f0近くまで伸びきっているのではないでしょうか。
コイルに無理が行ってないか心配なくらいです。

小さい音はより小さく、大きい音はより大きく、いわゆるダイナミックレンジがぐっと広がりました。
アンプのボリューム2ダイヤル分くらい増減しながら聴いている感じです。
S/Nも良くなったのか、透明感たっぷりの音場の中で、
より小さくなった小さい音も、音色の違いがはっきりと聴きとれます。

JAZZだと、シンバルのツィーンツィーン、シャカシャカ、シュワワワーン、
ブラシで擦るくすぐったいサワサワーがこのシステムで初めて「らしく」鳴っています。

音像の定位にも驚きます。
どこで鳴っているのか分からないことも多かった2030ですが、
市野式はあらゆるソースで楽器が定位しています。
おそらく左右の音量差で結像するという機械的な精度が向上したそればかりでなく、
微妙な音色と雰囲気が聴き分けられ
耳が「そこにあるはずの」楽器を見失うことがないからだろうと思います。

弦楽四重奏のヴァィオリンのハーモニー部では
右に行ったり左に行ったり1台のお化け楽器のように聴こえたものですが、
初めて2台が定位し、演奏の強弱、音色の違いが聴けました。

しかし、まだまだ私のシステムでは奥行き、上下の定位は得られていません。
音色と雰囲気の違いで左右の定位が補強された経験から、
これらは個々の楽器と周辺の雰囲気までがより高い忠実度で再生されることで
聴こえるものだろうと推察します。
この推察が実感として感じられるくらいまで来たということです。
漸くスタート地点に立てたようです。

37年前のロークラスのスピーカーからここまでの音が出ていること、
市野さんとGe3さんのおかげです。感謝いたします。

なお、上の写真はスピーカーの落下防止策です。
普段は接触せず、数cmでも落ちたら支える仕組みです。
何かのお役に立ちますならば。