【黒アゲハ/もあれ】悠揚として迫らぬ鳴りっぷりの音場

黒アゲハ・もあれ

投稿者:riverfield@熊本さん
使用製品:黒アゲハもあれ


riverfield@熊本さんのAudio情報

市野式テーブルタップ市野式電源フィルターS、市野式NAS電源、市野式ネットプレーヤー、市野式HUB、PrimaLuna DiaLogue 1、TD510MK2


更なる再現性を求めて、スピーカーをNS-100MからTD510MK2(Zでない方)に交換。
倶楽部員だが、「茅蜩・鼓粒」「もあれ」「ケブタフェルトシール」、「地球独楽・弐(販売終了)」、「琴引」、「大黒アゲハ(販売終了)」、「雲泥」「竜巻5号」トルネード、大地公開版、フランジ補強、吸音材のユーミラン変更丸太椅子など経験に基づく限りのGe3ノウハウを投入した。

トレーニングも進み、まずまずの音が鳴るようになった。
元気はいいのだがGe3チューンの100Mの音色に遠く及ばない。
気になるのはスタンド。軽く手で揺さぶるとピッチング、ローリングが大きい。
こんなに首振りしているのではいい音は出ないはず。
自立柱の発想で自己流の補強、躯体自体がスピーカーユニットのつもりで保持した。

劇的に改善された。
シュアーな音となり、音の美しさは100Mと遜色ない。
Ge3チューンであれば求めていた音質と言える。
さらに20cmウーハーの100Mをはるかに凌駕する低音の伸び。
本来の性能が発揮されだしたよう。

しかし何か余裕の無い鳴り方、強調が過ぎるようだ。
トルクの大きい小型車のごとき過敏なレスポンスのため音楽を楽しめない。
悠々とした上品さが欲しい。
聞いているうちに段々不満に思えてきた。
スピーカー交換は失敗だったか。

思うところあってコーンに黒アゲハを貼り付けることにした。
100Mにあって510MK2に無いものと言ったらそれくらいだから。

ところが、すでにもあれを塗っているから粘着シートが貼りつかない。
スーパーXで貼り付けることにした。
貼ってみて分かったのだがコーン紙が指数曲線とやらセンターコーンに向かって微妙に湾曲している。
そのため指を離すとはアゲハがはじける。
接着剤が固まるまで指を離せないので苦労した。
最初に曲げぐせをつけてから貼れば良いと何枚か貼るうちに分かった。
とはいえ接着剤による振動系の無駄な重量増も精神的に悪い。
アゲハ貼りするなら、必ずもあれを塗る前にやるべきだった。

悪戦苦闘ののち、充分な硬化時間を待って音出し。

ゲゲゲ、のけぞった。

腹を殴られたような、軽く鼻血がにじむような重低音の音圧。
予想をいい意味で裏切る斜め上の変化。
10cmコーンから出てるのが信じられない。大成功、拍手。

黒アゲハ、知ってはいたけど改めてこれはすごい効果、早く貼っておくべきだった。

さらに、黒アゲハにもあれを追加塗り。
コーン紙とアゲハの一体感、均質性を期待。
黒アゲハを貼ったときコーン紙のもあれを吸い取るのを目撃した、半端な状態よりむしろ積極的にもあれを塗るべきだろう。

狙い通り、まろやかで落ち着いた音になり、締まった高密度の低音に。

設置位置が後壁に近いので低音がブーミーになるため、吸音材ラスク(新日鉄)をバスレフポートに突っ込んでおりそれなりの効果があったが、不要になった。
もあれによりスピーカー背面の音も精度が高くなったのではないかと思う。

もともと楽器のフォーカスがよいスピーカーだが、モニター的な面ばかりでなく、悠揚として迫らぬ鳴りっぷりの音場。
そして優しく上品な各楽器の音色。
今は自分にとって充分な性能であり毎日のリスニングタイムが貴重な時間だ。

入り口から出口までGe3製品と市野式で固めており、システムそのもののレベルがあがっているからこそとは思うが、黒アゲハともあれにより素晴らしい改善が見られたので報告します。

Ge3さんに出会ってから、無駄な出費を抑え正解の方向へとまっしぐらに進むことが出来ているようです。
Ge3さん、市野さんには心から感謝いたします。


◆スタッフコメント

きさ@Ge3です。 

自立柱風にしたのは成功でしたね。
でも、完全にヤグラ仕様にすると、まだ化けますよ。

SPの足
119.8p 施工前
122.3p 施工後
126.2p ヤグラ仕様

コーン紙に黒アゲハを貼ったのも大正解ですw。
コーン紙の分割振動が聞こえない人が多いのですw