篳篥・朱(ヒチリキ・アカ)

10年以上前に、「篳篥」は高域の音のキツさを軽減させる目的で開発したものですが、新製品「篳篥・朱」は、その「篳篥」にいくつもの改良ポイントを加え、全く新しい製品として生まれ変わりました。

生物学者の​​福岡伸一氏は、​「生命を部品の集まりとしてではなく、常に壊して作りかえる”流れ”」とする考え方を話されています。そして「クレオパトラの涙も、無くなってしまうわけではなく、大気に戻り、雨となり、飲料水となり、あなたの体に入り、あなたの涙になる可能性がある」とも話していました。姿形を変えても、この世の空間に存在していると言うのです。とても興味深い内容であるとともに、「淵(ふち)」の話にも通じるなと思いました。

コンサートでは、生演奏が始まって、演奏された音楽と演奏者の「気」はそこにあり溶け合っている。ところが録音すると、音は記録されるけれど、「気」がどこかに行ってしまう。その「気」は消えて無くなるのではなく、どこかで浮遊していると考えても良いのではないか。「篳篥・朱」は、その演奏していた「場の空間」「演奏者の思い」や「気」、「録音されなかったもの」を集めたいという想いで開発しました。

「篳篥・朱」を信号ケーブル(入力側のコネクター等)に取り付けると、”気”に対するアンテナと働き、自然な音、生々しさが出てきます。「断断断」「箱・断断断」などGe3の製品と組み合わせて使う事で、そこで演奏しているような気配につながります。

篳篥の取り付け方法は、商品ページを参考に、真鍮線をケーブルのプラグにしっかりと巻きつけてください。篳篥と接触面が多い程効果的です。おすすめの真鍮線は、以下の通りです。アマゾンで購入できます。

   
「篳篥・朱」を信号ケーブルに取り付けると、自然な音になり、生々しさが出る。Ge3の製品を使い続けると、そこで演奏しているような気配につながる。