インシュレーターについて その2

■ Ge3のインシュレーターについて

● 変遷

ユーザーさんの写真ですが、Ge3のインシュレーターの変遷を
上手く示した1枚だと思うのでお借りしました。

左から、菱餅、礎、初代雲泥、雲泥です。
それぞれのインシュレーターの原理は、以下の通りです。

製品名 減衰方式 Ge3値
菱餅 粉体浮遊方式 120.8p
全反射 121.9p
初代雲泥 無限全反射 126.9p
雲泥2 無限全反射 126.8p

そして薄型の「雲泥・うす」と「礎・F」ができました。

製品名 減衰方式 Ge3値
雲泥・うす 無限全反射 125.9p
礎・F 粉体浮遊方式 120.8p

* Ge3値について
  https://ge3.jp/aboutge3/ge3chi

● 雲泥の無限全反射方式とは・・・

振動が物質の中を伝わる時、伝達速度が違う領域に出会うと、
進行方向が屈折するが、
特定の角度以上だと全反射してしまう。
この原理を利用したのが光ファイバーだ。
このような閉鎖された空間を作るれば、振動を空間内に閉じ込めてしまうも可能だ。
閉じ込められた振動は何度も全反射を繰り返して物質の中を進む訳だが、
その振動は物質の減衰能力応じて減衰し、やがて消える

このような空間をを3個〜5個持ったものが「礎」だ。

そして「雲泥」では、その空間を数万個以上内蔵することに成功した。
これが、「その差は雲泥だ!」と大ボラをこいている理由だ。(爆)

 

でも、これが閉じた空間だとすると閉じ込められる筈だが、
観察
者が居ないので良くは判らない。^^;
振動に関しては「雲泥」で、減衰性能は確認済みです。

● 粉体浮遊方式とは

「粉体浮遊」とは聞きなれない言葉ですが、Ge3だけが使っている言葉かも知れません。
似たものに「液状化現象」があります。

地震の時に埋め立て地などで起こる、あの現象です。
硬いと思っていた地面が、地震の時には液状になってしまうのです。
当然、建物などは建っては要られずに倒れてしまいます。

「粉体浮遊」も同じで、振動を与えると粉体同士が離れて浮き上がってしまう現象です。
この現象を利用したものに「粉体輸送機」があります。
工場や港などで小麦粉などを運ぶ時に使われているパイプみたいなアレです。

粉体浮遊状態では、粉体に包まれた物体は、その中に浮かんだ状態になります。
まるで無重力状態のような感じです。
Ge3ではこの技術を「ひぐらし」の仮装ダンパーから使っています。
オーディオでも、クルマにもその効果は実証済みの技術です。
磁力線や空気圧や軟性材を使った「なんちゃって浮遊」とは違い、
低音の強いインパルス再生時でもボヤけることはありません。


● Ge3インシュレーター ギャラリー

初代「雲泥」です。
焼き物は陶工名人100撰にも選ばれる様な方です。
偶然依頼することが出来ました。

「雲泥2」です。
精度の高い焼き物が欲しかったのですが、デザインは有機的に拘りました。

 

手作りインシュレーに使ったぐい呑です。
百均で見つけました。

 

礎です。
サンショウオの形に当時は意味があったのですが、今はありません。

初代「雲泥」とそのパッケージです。
パッケージの字は高名なある書道家に依頼しました。

「雲泥2」と「雲泥・うす」ですね。