オーディオボードにはWEBで見ただけでも色々あって賑やかですね。
考え方も色々あるのでしょうけが、今回はGe3的独善で話を進めたいと思います。
● 木質系の参考
ごっついですね。
手軽なのか自作のボードも多いです。
● 石材系の参考例
なかなかのゴージャス感です。
● 新素材系の参考例
写真の製品はCFRP積層カーボンと高密度MDF材だそうです。
● 素材ごとのオーディオへの適正とタミネート能力を考える
材質もオーソドックスな木質系から石や金属、新素材など色々なモノがありますが、
目的は1つだと思うのです。
それは「音が良くなる」この、ただ一点だと思うのです。
で、音が良くなるとは・・・と、その理由を考えると、
インシュレーターのところでも少しだけ触れましたが、
「振動をターミネートできる能力」だと思います。
振動をターミネート出来ずに、反射してしまうのは「何をやってるの?」って話です。
出来るだけ振動の反射も少なく、強度的に安定することです。
木材のターミネーターGe3値
板厚 | 50mm | 100mm | 200mm |
杉 | 123.7p | 126.9p | 127.3p |
ヒノキ | 113.3p | 113.8p | 116.3p |
ウォールナット | 123.1p | 123.6p | 124.8p |
アピトン | 114.3p | 114.3p | 114.3p |
黒檀 | 92.1p | 93.4p | 93.0p |
チーク | 123.4p | 126.8p | 126.8p |
桐 | 121.3p | 122.6p | 123.4p |
木材は種類によってGe3値が違いますがオーディオ的には優れた材料です。
重い木材の方が良さげと思われているようですが都市伝説みたいですよ。
合板はまた違うので注意してください。
積層合板のターミネーターGe3値
板厚 | 12mm | 18mm | 24mm |
ラワンベニヤ | 89.7p | 98.3p | 117.5p |
しなアピトン | 89.7p | 98.3p | 117.5p |
フィンランドバーチ | 89.7p | 98.3p | 117.5p |
OSBボード | 76.3p | 83.8p | 89.8p |
MDF | 65.2p | 69.2p | 71.3p |
あれ?
材質による差があまりありませんね。
何らかの対策を取らないとオーディオボードとしては難しいです。
SPの箱などに使う場合はオーディオボードとは違うみたいなので、
また別に調べてみます。
石材のターミネーターGe3値
板厚 | 10mm | 20mm | 30mm |
大理石 | 76.3p | 83.8p | 85.6p |
御影石 | 85.8p | 89.9p | 92.8p |
Ge3値を見る限り、重たいから良いと言う訳でもなさそうです。
オーディオで使うのは慎重にすべき材料かもしれません。
金属のターミネーターGe3値
板厚 | 5mm | 10mm | 15mm | 20mm |
鉄 | 82.8p | 88.1p | 98.2p | 126.7p |
ステンレス | 82.8p | 88.0p | 98.1p | 126.6p |
アルミ | 62.8p | 92.2p | 99.3p | 99.9p |
真鍮 | 93.8p | 98.2p | 99.2p | 99.9p |
銅 | 96.2p | 116.7p | 119.3p | 126.3p |
鉛 | 73.3p | 73.3p | 73.3p | 73.3p |
板厚が20mmを越えると、吹っ切れたかのようなGe3値です。
オーディオボードには都合の良い材質です。
樹脂のターミネーターGe3値
板厚 | 5mm | 10mm | 20mm | 30mm |
アクリル | 33.1p | 36.8p | 38.9p | 43.3p |
カーボン | 36.8p | 37.1p | 39.3p | 46.4p |
ビニール | 68.2p | 69.8p | 73.8p | 98.9p |
樹脂はオーディオ的な効果は難しいみたいです。
使用には何らかの工夫が必要です。
● 公開版「大地」について
公開版「大地」の情報のまとめはここここにあります。
http://audio.ge3.jp/modules/blog/?p=3364
次のような順番で板を接着して作ります。
これは「大地の理」を利用しているので、単縦な鉄板で得られるものではありません。
その効き様は作成した多くの方が知っています。
製品版の「大地」の手軽さと性能もご存知です。
● 公開版「大地」作例を集めてみました。
● 「大地」や「櫓」の安定感は乗ってみれば判ります。
「大地」の安定感、安心感は人間にも乗ってみれば判ります。
Audio機器たちが感じている安心感を感じることが出来るのです。
もちろん判らないと言う人も居ますが、20%の人は判る筈です。
各地のSHOPのイベント時に体感して頂きました。
● 「大地6」について
「大地6」はこれまでの「大地」作成で得た経験と独自の方法で、
従来の「大地」の25%に軽量化することに成功しました。
「大地」を自作した人なら判ってもらえると思うのですが、
「音は絶対に良いけど重たい!」と言うのが実感だと思いますが、
「大地6」は軽いのです。
作っていた我々も「大地の重さ」には閉口していましたし、
宅配の担当者などは引き継ぎ時に特別な注意を伝えていた程ですw。
それが1/4の重さとは万歳以外に言葉が出てきません。
ほんのチョッピリですが性能も上がりっているのです。