■ バイアンプの効果
バイワイヤーは別だけど、バイアンプが効くのは当たり前といえば当たり前の話だ。
SPから逆に電気が出ているのはSPが発明された100年以上から判っている訳で、
つまりはマイクと同じことなので逆起電力があるのは当然です。
つまりSPの逆起電力にAMPが弱い訳だ。
そんな当たり前なことをネタにしてAMPをもう1台売ろうとの、
メーカーの魂胆に思えてバイアンプに賛成してこなかった訳です。
個人的には逆起電力の少なそうな真空管AMPをメインで使うようになった訳です。
要は「もっと逆起電力に負けないAMPを作れよ!」と言いたいし
SPメーカーには「逆起電力の少ないSPを作ってよ!」と言いくなる。
北斗の男さんから「激変だよ」ともレポーがあったので改めて調べてみた。
「そんなに最新のAMPでも逆起電力に弱いの?」と言う思いもあったが、
メーカーさんは何も考えていないことが改めて判ってしまった。
大体の新しいSPの接続部はこんな感じで、バイアンプ接続がしやすいようになっている。
この機種はショートに金色の板が使われてるので普通の接続も簡単です。
● ショートケーブルを変えると変わるのか?
この銅板をアルミ線や「芋づる」に変えた場合のGe3値が下の表だ。
SONY 2030と2weyのSPの場合
通常の接続 | 標準の板でショート | 91.1p |
銅線でショート | 102.2p | |
アルミ線でショート | 104.5p | |
芋づるでショート | 104.5p | |
あかんケーブルでショート | 104.6p |
結果は・・・
多少は変わるけど大騒ぎするほどのことは無いのですが、
それにしても標準の金色の板のGe3値は酷いです。
面接触なので振動でもしているのですかね。
多分、バイワイヤーが効くと言うのは、
標準のショート板が無くなるので良くなったような気がするのでは・・・
これは新たなポイントですね。
速攻であかんケーブルなどに変えるのが、お薦めですw。
10cmで足りますよね。
● バイアンプの効果とケーブルでの差・・・
バイワイヤーではなく、バイアンプでの接続を調べた。
バイアンプ接続 | 銅線で接続 | 109.3p |
アルミ線で接続 | 112.7p | |
芋づるで接続 | 114.1p | |
芋づるアカン版で接続 | 115.8p |
これはかなり変わると行って良いレベルですよ。
費用は掛るけどAMPを買ってでもやってみる価値はある。
逆に言えばメーカーの怠慢さが透けて見えるね。
以上、SONY 2030ででの結果です。
● 次に出力トランス付きのAMPを調べてみた・・・
普通の接続 | バイアンプ接続 | |
銅線で接続 | 111.6p | 112.2p |
アルミ線で接続 | 112.7p | 112.8p |
芋づるで接続 | 113.1p | 113.6p |
芋づるアカン版で接続 | 114.6p | 115.2p |
少しだけですが良くなっています。
トランスで逆起電力の影響が少なくなったのでしょう。
* 基準を一致させるためにSONY 2030と同じ性能の
出力トランス付きAMPを想定してして探索しています。
つまり性能の良い1:1のトランスを出力側に繋いだ時と同等です。
● 次は出力トランス付き真空管AMPです。
普通の接続 | バイアンプ接続 | |
銅線で接続 | 118.6p | 119.4p |
アルミ線で接続 | 119.4p | 119.9p |
芋づるで接続 | 123.6p | 123.9p |
芋づるアカン版で接続 | 126.7p | 126.9p |
基本的に逆起電力の影響が少ないのか、あまり変わりませんね。