”エンガワ”はSPのフレームの鳴きを止めるためのGe3のゲゲゲなテクニックのひとつです。
Ge3ではSPユニットで発生する歪で「フレームの鳴き」は非常に大きいと考えています。
フレームの”鳴き”は特に耳に付きやすい歪なので、音楽情報に乗ってしまうと、音楽全体が濁って聞こえます。
SPの歪の最大の原因かも知れ無いほどです。
フレームの鳴きを少なくする方法としては、2つの方法があります。
- 振動を押さえ込む or 吸収してしまう。
- そもそも鳴かさない。
Ge3の持論に「音は抑えこむと暗くなる」と云うのがあって、極力避けたい方法です。
フレームが鳴く原因と歪が拡大されている原因はテンションです。
ギターの弦を緩めてしまうと音になりません。テンションを高くすると音は大きくなります。
これと同じ現象がフレームで起こっているのです。
テンションが少ない場合は、たとえ鳴きが発生したとしても大きくはならないのです。
そもそも「フレームのテンションは何処から来るのか?」を考えてみると、取り付け時の「ネジによるフレームを締めつけ」ここからテンションが発生してしまいます。
「ネジを緩めると音が良くなる」とか「ネジのトルク管理をすると音が良くなる」という都市伝説だと思われていますが、伝説ではなく、テンションが理由だったのです。
そして「簡単で実用的強度があってテンションが発生しにくい」方法として”エンガワ”というワザを考案しました。
”エンガワ”がテンションを防ぐ理由
(1) | ”エンガワ”無しの場合 | ”エンガワ”有りの場合 | ||
フレームが正しくても バッフルが歪んでいる場合 |
ネジを強く締めるとフレームが 歪んで強いテンションが 掛かってしまう。 |
バッフルの歪みは エンガワで吸収される。 |
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(2) | ||||
バッフルが正確でもユニットが 歪んでいる場合 |
ネジを強く締めるとフレームが 歪んで強いテンションが 掛かってしまう。 |
フレームの歪みは エンガワで吸収される。 |
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(3) | ||||
バッフルもフレームも 正しくとも・・・ |
ネジを締め過ぎるとフレームが 歪んでしまい強いテンションが 掛かってしまう。 |
多少ネジを締め過ぎたとしても エンガワが歪みを吸収するため フレームは歪まない。 |
■ ポイント
”エンガワ”を使ったとしてもネジの締め過ぎは避けるべきです。
ユニットが落ちない程度で十分だと心得ましょう。
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