【超結界・豆】アナログプレイヤーのチューン:1

BBSにご投稿いただいたレビューを転載します。

投稿者:Kata@長野さん
使用製品:超結界・豆


ラックをガラス天板のTV台からルミナスに変えた際に、アナログレコードを鳴らす事ができるようにしてみました。

久々に鳴る状態になったアナログ音源。
アナログプレイヤー→市野式プリアンプ→AH!のパワーアンプ→2S-305 という機器構成です。
果たしてその音質は?

ああ、音の密度感が全然違う!!
真空管アンプの音の良さは当然加わったのですが、それ以上に「音源の違いによる音質差」がはっきりと出てしまいました( ̄◇ ̄; )

アナログ信号の音は、音がみっちりと詰まっていますが、それに比べるとTIDALの音は、スカスカ。
スポンジのようなのです。
(MacMini→ 市野式DAC→市野式プリアンプ→AH!のパワーアンプ→2S-305という構成でTIDALも聴いてみました)

「レコード鑑賞」という言葉がありますが、まさしくそれ。
アナログ音源はその音を鑑賞できますが、デジタル音源では鑑賞できないのです。
デジタル音源ではどうしてもイージーリスニングの域を出ないということを改めて実感しました。

音の密度感の差が聴こえるようになってしまったので、デジタル音源にはもはや意味を感じられません。
そんな事で、最近はアナログのいじりをやってますw。

このことをきささんに報告したら、「デジタルに行った人達戻って来るかな〜?」と言ってましたw。

デジタル音源の音がスカスカのスポンジのように聴こえる理由は、音をデジタルにする際に「切り捨てている情報」があるから?
以前の東京セミナーで、「アナログ音源と同じ情報量にするには512bitのデジタル音源にする必要がある」という話も出ていましたので、そんなふうに思ってます。

話は変わって、アナログプレイヤーのGe3チューンですが、

・カートリッジの上に「豆」を貼り付け
・本体に「地球独楽・弐(販売終了)」を対角に二つ貼り付け
・リード線に「赤Q」塗り

・大地7(ケボニー)(販売終了*1)
・雲泥2(販売終了*2)

と結構やってます。
Ge3チューンは「貼る・塗る・置く」と、「できるかな」レベルの工作なので、数がすぐ増えるw。

このうち目新しいのは「豆をカートリッジの上に貼る」ですが、これはきささんとタンノイさんが始めたチューン方法で、有ると無いとでは、ものすごい効果の差があり、
これをきっかけに「豆」が開発されたのだそうです。
私はこの話をお聞きして、最初から「豆」を貼ってしまい、その効果の差を確認していませんので、「いい音だな〜」としか言えませんw。

そんな事でアナログレコードの音の良さに今更ながら目覚めてしまった訳ですが、しばらくすると使用中のカートリッジ(ortofonの入門用カートリッジの2M Red)ではレコードの音を拾いきれていないのを感じるようになってきました。
そこで上位機種の2M Blueをポチりかけたのですが、きささんからDENONの103丸針を強く勧められまして、初めてのMCカートリッジ入手となりました。

MCですので昇圧トランスが必要な訳ですが、3年ほど前に市野さんからその価値も分からずに入手していたパートリッジの昇圧トランスがあったりするのです、これがw。

ortofonとDENONの端子の位置の違いに惑わされたり、リード線を切ってしまわないかと心配しながらも、なんとかカートリッジを取り替え、針圧を「豆」を乗せた状態で2・5gに調整し、昇圧トランスをセットして、いよいよ音出しです。

きささん> 126.3p ですね。全然違うでしょう。
今後、音の問題はこれ以降の下流にあると考えて良いよ。

と上々のお墨付きをいただけましたw。

103のトレーニングは約1時間かかるとのこと。

きささん> 取り敢えず早めたろか?

!? そんなことできるんですか?( ̄◇ ̄; )

いえいえ、ここは音の変化を楽しまなくては、とご遠慮しまして、103の音の変わり具合を確認していきました。

鳴らし始め:柔らかく繊細な音。音の波動が細かい。
エネルギー感はMMに比べてやや劣る

15分後:演奏のニュアンスがすごく良く分かる

30分後:きささんのリクエストでケルンコンサート。
ピアノの音の張り、ニュアンス的な情報量がMMに比べて段違いに多い。
エネルギー感もしっかり出てきた。

1時間後:オーケストラの音が抜群に良い。空間に音が満ちるw。

こんな音を聴いてれば、オーディオでクラシックにハマる人が多いのも納得できます。
知らない旋律でも、音の張りや鮮度、密度、響きの美しさを聴いているだけで面白いのです。
正直、クラシックなんて何が面白いんだ??と思っていました。
こうなると、これまた市野さんの紹介で入手した、オーディオ愛好家が手放したレコード群が「宝の山」に思えてきますw。

長々とUPしてきてしまいましたが、アナログ回帰のご報告でした。

その後、きささんとは「じゃあ512bitで録音してアナログレコードにすれば面白いんじゃない?」なんて妄想話してますw。

*1 現在は後継商品の「大地8」をGe3 beyondで販売中です。
*2 現在は後継商品の「雲泥・うす」を販売中です。


きさ@Ge3:

妄想してたのですが、こんな記事を発見しました。
コロムビアレコードのエンジニアが語る「レコードの魅力」アウトテイク

なんとDENONはトーレンスのカッチングマシンをDDに改造していたのですと・・・
記事では日付が定かではありませんが、多分70年代後半〜80年代の何処かなのでしょう。
昔から「国産レコードは音が悪い!」との噂の今で言うエビデンスですw
アナログで録音しようが512bitでしようが、カッティングで悪くなってたという事ですw
まぁ、良かれと思ってやったのでしょうけど、見事に残念です。<( ̄□ ̄;)>

想像するに改造していないメーカーは無いでしょうね。

 
【超結界・豆】アナログプレイヤーのチューン:2 に続く)