カラスの声をヒステリックな絶叫に変えていた歪みはこれだ!(東京都 HHさん)

芋蔓DQSP用もあれなど、最近のGe3製品に共通する特徴を言語化するならば、次のようにまとめられるのではないでしょうか。

 
微細なダイナミクスの変化を再生(演奏者が意図した表現がよくわかる)。
 
最低音域の制動力、表現力が向上(たとえばチェロに重なったコントラバスが明確に聞こえる)。
 
SやTなど、高周波成分を多く含む子音が明確に聞こえるようになる。同様に固い木の棒が太鼓の皮に触れた瞬間の音、ピアノのハンマーが弦を叩いた瞬間の音の形がリアルに表現される(おそらく時間軸において微妙に生じていたズレ、いわゆる位相の乱れが少なくなるせいではないかと思います)。
 
埋もれがちな楽器、例えばファゴットがよく聞き取れる(音型ばかりではなくアーティキュレーションまでもが再生される)。 
 
今回開発されたもあれプラチナPlusは、これらの特徴に加えて「接点で生じていた歪みを抑える」という画期的な機能が付加されているように感じました。SPから1960年代までの録音を電気的に再生すると時として固く歪んだ音になりがちですが、驚くべきことにスピーカーケーブルの両端、バナナプラグとYラグにもあれプラチナPlusを塗ると、あたかもSPを高音質の蓄音機で再生したときのような爽やかで柔らかい音になります。1926年録音の「大公」トリオ(カザルス)、1939年録音の『マタイ受難曲』(メンゲルベルク)も唖然とするほどの生々しさです。
 
全く予想外のことでしたが、もあれプラチナPlusを使ってみると
 
端子や接点で歪が発生していた。
 
新しい録音ではそれが聞こえないように上手に補正されている。
 
と考えざるを得ません。
Ge3のブログなどでよく言われている「優しいマリア・カラス」がどのように再生されたカラスなのか、もあれプラチナPlusを塗ってみて初めて理解できました。接点で発生していた歪がカラスの声をヒステリックな絶叫に変えてしまっていたようです。
 
ちなみに上記バナナプラグとYラグはオヤイデの製品でプラチナメッキ仕上げになっています。同じプラチナだからもあれを塗ったところで聞き取れる程の差は出ないだろう、という予想はあっさり覆されました。また最近のパワフルなGe3製品の例に漏れず、もあれプラチナPlusも長めのトレーニング期間が必要です。
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