結界棒2本から5本装着へ(MONDOさん)

Ge3さんから、「結界棒5本装着のインプレッションを書いていただけませんか?」とのお誘いがあり、快くお引き受けすることになりました。私のクルマは2004年式・Fiat Multipla ELX、直4 1.6L(マニュアルミッション)になります。
すでに結界棒2本、さらに要石・車用(アーシングブースター)2個やProjectQ大黒アゲハフロアースタビライザー茅蜩で武装済み(笑)でしたが、「結界棒の5本使いは凄いらしい」との噂は存じていましたので試してみたいとの思いはありました。なので、今回の話には一にも二もなく飛びつかせて頂きました。
返信のメールを送付して数日後、お試し用の結界棒3本が手元に届きました。早速初期化後、所定の位置(両フロントフェンダー、リアエンド)に追加しました。

さて、装着を一通り終えてドアを閉める時、早速違いに気付きました。「硬い(硬質という意味)」のです。ドア閉める時の手応えが。カッチリしています。
これは最初の結界棒(2本)の時も感じたのですが、今回はさらにその時の感触を上回っています。それと前回はそのことに気付くまで数日要したのですが、今回は装着直後から違いを感じました。
この馴染むまでに少々時間がかかることが結界棒の欠点と言うか真価が理解され難いところだと思うのですが、今回は既に「道」が出来ているのか早くも違いが認められました。
結界棒3本の追加から一月の間に以下の効果を確認することができました。

1.トルクのアップ
2.エンジン回転の平滑化
3.車内の静音化
4.ボディ、足まわりの高剛性化
5.オーディオ音質の変化
6.車周囲の空間への影響

これらの変化は装着から4、5日で落ち着いたようですが、最初から5本装着した場合はもう少し時間がかかるかもしれません。ウチの車の場合、まず最初、アーシングブースターの装着で高回転側は良くなったのですが低回転側は従来のコンデンサー系グッズの方が「効く」様に感じていました。
その後結界棒(2本)の装着で低速トルクが太ってきましたのでコンデンサー系グッズは外したのですが、それでも「もう少し低速トルクが欲しいなぁ」との思いがあったことは事実です。

しかし、この低速トルクの不足は今回の5本装着でほぼ解消されました。のみならず、全域に渡って吹け上がりが軽く、スムースになりました。
エンジン音もノイズレベルが下ったと言うか、澄んできました。通常冷間作動直後ののエンジンは特に4気筒の場合、ラフな回り方をするのが通常ですが、結界棒を5本装着することでスムーズに回ります。
まるで直列6気筒エンジンに載せ換えたみたいです。
車内に入ってくる音も以前よりレベルが下って来ています。これは、ボディ、足まわりが一段とガッシリとしたこととも関係しているようです。足回りの方は5日ほど前に足回りを中心にProjectQ耐熱を塗ることで、かなり強化されていたのですが、それがさらに強化された感じとでも申し上げたらいいでしょうか。

エンジントルクのアップについては後日ビックリするような体験をしました。
真夏の日中、渋滞に巻き込まれました。もちろんエアコン全開、しかも急な登り坂です。
おまけにこちらはマニュアルミッションときていますから、非常に苦手とする状況です。
春に同様な登り坂で渋滞に巻き込まれたときは結界棒2本装着済みでしたが、渋滞に巻き込まれているうちにエンジンの調子もだんだんおかしくなり、時折空ブカシを入れてやらないとエンストしそうになりました。と言うより事実何度かエンストしました。
ところが今回はあの時より条件が悪いにもかかわらず、全然楽です。クラッチミート時もそれほど回転を上げる必要を感じませんし、ミートさえさせてやればアイドリング、登りで負荷がかかっているため500rpmほどになりますが、その回転数で2人乗車でもスルスルと上って行きます。
平坦な場所であれば、アイドリングのままクラッチを繋ぐだけで発進してしまうほどです。
エンジンの調子も全く問題ありません。というか極めて安定しています。
とにかく運転がものすごく楽になりました。

車周囲への空間への影響についてですが、まず、高速走行時の虫の衝突が圧倒的に少なくなるようです。また付着した虫も何故か落ちやすいのです。高速走行の翌日に雨中を走行したらほとんど落ちてしまい驚いたことがあります。風切り音もほとんどしなくなります。
また、比較的速い速度で走行している時に大型車とすれ違う時など負圧で引っ張られるように感じられるものですが、それが感じられません。全く平穏に通過してしまいます。
今のところ経験はしていませんが、横風にも強くなっていると考えられます。

オーディオの方も一気にレベルアップしました。音質、音場感ともまるで家で良質な装置で音楽を聴いているように感じるくらいです。
スピーカーこそGe3チューンした社外ユニットを使用してはいますが、それをドライブするヘッドユニットはこれも軽くGe3チューンこそしてあれアンプ内蔵の純正品、決して高級な代物ではありません。
それが、かなりの高音質で鳴ってくれるのですから極めて高いコストパフォーマンスと言えます。

運転中に車の動きを観察していて面白いことに気付きました。どうも、車を構成する各パーツの動き方が、受動的と言うより能動的になった感じがするのです。例えば、あるパーツが動き出すとそれに押され(引かれ)て隣接するパーツが動き、さらに押されて・・・というドミノ倒し的な動き方をこれまでしていたとすれば、今は、僅かなタイムラグを持って関連パーツがほぼ一斉に動き出す、そんな感じです。
言い換えれば、神経が通っている、神経から伝達された命令で各細胞が適切なタイムラグを持ちながら脳からの指令通りに運動するのに似ている、とでもいったら良いでしょうか?
とにかく、ブレーキを踏む、ステアリングを切る、スロットルを開ける、一連の操作が流れるように「決まり」ます。これまではそのように操作したつもりでも、車の方でその流れが「切られて」しまう感じがしたものです。

とすれば、「結界棒」とは本質的には「ドライバーと車を構成する各パーツ(さらにその構成原子)の間に神経を張り巡らせるアイテムである」と言うことが出来るかもしれません。あるいは「(超)高速LAN」といっても良いかもしれません。
パフォーマンスが向上するのは、その結果として潜在能力が顕在化したということなのかもしれせんね。

2本装着時と5本装着時とではエネルギーレベルがかなり違うように感じます。これは単純に本数分増加したという以上の違いです。数だけの問題ではないようです。
どうも5本を所定の位置の装着することで結界棒の発するエネルギーの方向性がより明確になり集中度が高まることが原因ではないかと考えています。

とにかく他のチューニンググッズと大きく異なるのはエンジン、サスペンション単体ではなく、装着することで車全体が一気にブラッシュアップされることでしょうか。足まわり、エンジンの部品精度、組付け精度、強度、とにかく全てがが2,3ランク上がった様になります。室内も静かになります。付けるだけのファインチューンです。

「結界棒」はもちろん2本装着でも充分なパフォーマンス発揮しますが、やはり5本装着が本来の姿ではないでしょうか。2本と5本どちらにするか迷われているなら、私は躊躇無く5本をお薦めします。それは極めて高いコストパフォーマンスを持っているとも言えます。
一般的なパーツ交換等によるチューンでこれだけの短時間、コストであれだけの性能アップはまず不可能でしょうから。

今回は貴重な体験をさせて頂き有り難うございました。