エンジェルファー1個で・・・(村井さん)

エンジェルファー1個で、演奏のクオリティまでが違って聞える

 わが家におけるエンジェルファー・ルームチューン・レポートpart2をお届けする。

 先にお知らせした通りエンジェルファーを、左・右・前の3方向にぶら下げることで、わが家のリファレンス・システムは、隠されていた力を、惜しげもなく発揮するようになった(少なくとも、あの日はそう思っていた)。
しかし、5月13日夕刻購入してきたヴィヴァルディ:フルート協奏曲《海の嵐》(EMI)だけが、なぜかちゃんと鳴ってくれない!!
ウチのやついわく、「こんなのパユさんじゃない!! 二流奏者が適当に吹いてるBGM以下よ」。
はは〜っ。申しわけない(ひれ伏して、ひたすら許しを請う)。そこで、「大手レーベルの最新録音なんて、こんなもんだよ」とか何とか言ってごまかしつつ、 ブリュッヘンが吹いて、18世紀オーケストラがバックをつとめる《海の嵐》(セオン)、パトリック・ガロワが吹き、オルフェウス室内管弦楽団がバックをつとめる《海の嵐》(DG)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(テルデック)などをかける。これらは、それなりに鳴る。しかし、よくよく考えてみると、この3枚も大手レーベル(苦笑)だよな。

ここで、ウチのやつがまたとんでもないことを言い出す。「阿部飛鳥さんが吹いてるCDをかけてよ」ちなみに、飛鳥さんは、邦人若手女性フルーティスト。
しかし、このCDもまた、うまく鳴らない。やけに中域だけが張り出し、「ぜい肉過多」にしか聞えないのだ。
「こんなの絶対おかしいわよ。ウチの音、変」とだだをこね出すウチのやつ。

 オーディオ仲間の皆さん…。「ウチの女房は、オーディオに理解が無くて」なんてぼやいている内はいいですよ。オーディオに鋭過ぎる妻を持つとたいへんです(ふ〜っ)。

 そこで、はたとひらめいた!
「おい。お前のケータイに付いてるエンジェルファーをはずせよ」
「ええっ!? 何で?」
「いいからはずせ」
で、ウチのやつから奪い取ったエンジェルファーを、リスニングポイント後方の天井からぶら下げる。
そうすると、さっきまでパユのバックで弾いていたオーストラリア室内合奏団の演奏が、やけに生き生きしてくるではないか。もちろん、肝心のパユさんもまるで別人! 録音うんぬんではない。演奏の質が別物になるのだ。
阿部飛鳥さんが吹くフルートも、余分なぜい肉が落ちて、俄然引き締まった!!

 ウチのやついわく「ねえ。良くなったのはわかるけど、何でこうなるの?」
そんな質問、答えられるワケないだろ!? だいたいあんな小さな毛皮をぶら下げたところで、部屋の音響特性が変化するとは思えんし。
ただ言えるとすれば、今夜まで、左・右・前だけだったエンジェルファーを、うしろにも置いた。それだけのこと。
Ge3製品の奥深さを、改めて知らされた夜であった。