Ge3製品の、わが家における使われ方(村井さん)

オーディオライター村井さんから頂いたレポートです。 (^^)r

村井のリスニングルームを、要石、毛ブタ、エンゼルファーでチューン 2006.5.9

 今年初め、今のGe3(オフィス兼工房)を初めて訪ねた。そのとき、失礼を省みず、
「この部屋、何でエンゼルファー対策してないの?」ときささんを困らせ、
「掲示板であれだけ話題になってるんだから、有り無しの違いを聴かせてよ」と実験を強要!
その結果どうなったかは、すでに2月7日User’s Voiceにアップしてもらった。
で、今度は自分の部屋をGe3グッズでチューンしてみようと考えた。
「おらおら。1月にきささんちで試して効果があったのだから、本当に効くなら、もっと早く試せよ」という声もどこかから聞えるが、他社製品を長期間試験中であったりとか、いろいろあるのだ(いろんなものを1度に試すと、何が効いているのかわからなくなる)。そこいら辺は、どうかご勘弁いただきたい。

 5月7日深夜現在の不満は、とにかく「音がなんとなくよそよそしい」こと。こういう経験どなたでもおありでしょ?
「一応いい音ではあるんだけど、なんか喰い足りなくて」みたいな——。
チェック用ソフトとしては、広島ASC御用達『雪の魂』を使用。これ、2002月2月熊本合宿で録音されたCD-Rで、合宿参加者にのみ配布された稀少品。このベースとサックスのデュオが、あの日聴いた音と違い過ぎる!! ベースはもっとしっかりはじけてたはずだし、味も濃かった。サックスだって、もっと切れてた。

 Ge3 「要石」は手持ちの2個とも、パワーアンプのアース端子に止めてある(これは、わが家の必需品)。もう1個なかったっけ? おおお。あった。黒いケースに 入る前の最初期version(セメントむき出し)が。これを、「要石延長ケーブル」につなぎ、接続可能な機器のあちこちに固定してみる。試すこと、おおよそ15分。わが家の場合、ベストポジションは、DAC直前のデジタルリコンストラクター(デジタル出力)だった。ここに固定するとさっきまでよそよそしく聞えた音から「ウソ臭さ」が消え、あの日聴いた音にいくらか肉薄する。

 しかし、正直なところを言うと、まだまだ…。もっといい音にしたい。わが家では、スピーカーの上に、ケブタを掛けているのだが、もう1枚買い置きがあったような——。
おおっ。こんなところにあった。これを、あちこちに掛けてみる。プレーヤーの上、プリアンプの上、超高級電源タップの上。もちろん、それぞれ違う効き方をしたのだけれど、わが家の場合、ベストポジョンは、1000Wステップダウントランスの上。ここに載せると、直接音がしっかりグー(拳を握った感じ)になる。フォーカスが来て、適度な陰翳がつくといった方がわかりやすいか。

 しかし、自分の理想には、あと1歩だなぁ。そう言えば、使ってないエンゼルファーが幾つかあったような——。
まずは、2個を部屋の両サイドに吊るす。左はカーテンレール、右はCDラックというチグハグぶりだが、エンゼルファーを吊るすと(セロファンテープで止めると)、音像の重みと押し出しが、俄然向上。  ラストに、エンゼルファーをもう1個、前方ど真ん中に吊るして、上がり! まだまだやれることはあるのだけれど、今夜はここまでにしておこう。これだけ良い音にしたのだから、あとはじっくり音楽を聴いていたいのだ。

2006/5/10