到着後梱包を解いて確認したところ、搬送時にずれが生じた模様(柱材固定具取り付け位置が2台で異なる)なので、ホーン様に以前の人柱募集時に作成されたマニュアルを送付して頂き修正しました。
(日焼けの後とはずれがあり、もしやチューニングされたのでは?という不安がありますが)
3本の足ですが、何度か調整を試みたのですが、足自体は面積を持っている為か若干ぐらつく感じがあります。
取りあえずそのまま試聴することにしました。
これまでのスピーカー台が仮りの物(木製のサイドデスクで、キャスターが付いたもの)で、それとSPの間に自作の礎をかまして設置してあります。
それとの比較になってしまいますが、以下に感想を書きます。(比較するなよって言われそうですが(^^;)
現在使用しているSPは、QUADの11Lというペアで定価105,000円の安価なものです。
いずれはGe3的フルチューンをする予定で安価な物にしました。
現状のチューニングは、エッジとバスレフポートにケブタ(販売終了)、サランネットのフレームに青Q(販売終了*)だけです。
ちなみにこのSPの底面には袴のようなものがあり、それにゴム足が付いています。
ゴム足は既に撤去済みなのですが、袴のサイズが小さいため、櫓とSPの接触面積が3本の柱の上面部の1/3程度にしかなりません。
そこで袴部を取り外して1/2は接触するようにしました。
試聴に用いたソースはCDで、ジャンルはボーカル物、クラッシック(バイオリンがメイン、ギター)、NewAge(ギター)で、以下のものです。
アーティスト名 | アルバム名 |
STACEY KENT | Dreamsville |
noon | smilin’ |
TOM WAITS | THE EARLY YEARS |
多数(コンピレーション) | OKINWA BEST SONG COLLECTION |
DIANA KRALL | THE GIRL IN THE OTHER ROOM |
Daivid Oistrakh | Brahms Violin Concerto in D |
MITSURU ARAYA | NATURA’2 |
Grzegorz Krawiec | journey-Podroz |
まずボーカル物ですが、ボーカルと個々の楽器の定位が良くなりました。
左右はもちろんなのですが、ボーカルの高さがきちんと把握出来るようになりました。
同様に座って演奏している楽器はその位置から音が聞こえ、ベースなどは足下に響いてくる感じがいいですね。
(このSP、こんなに低音出てたっけ? パルテノンの効果なんでしょうか…)
各パートが集まって演奏しているという当たり前のことなのですが、それがきちんと分離し、楽器の音の立ち上がりがリアルです。
ボーカルの熱気が伝わるのは当然なのですが、楽器のプレーヤーの熱気がもの凄く伝わって来ます。
OKINAWAの歌は心に響く物が多いですが、その点はもちろん良く伝わりましたが、個々の楽器、例えば三味線や太鼓の音がやたらといいなぁと関心して しまいました。
DIANA KRALLでは、音場が大変広く感じられ、(エンジェルファー(販売終了)によるルームチューンのおかげか?)ボーカルや各楽器の音でゾクっとすることが多かったです。
クラッシックの方ですが、従来はバイオリンのソロの部分をはっきりと聞きたい音量にするとオーケストラ全体では大きすぎることがあったのですが、櫓にしてからは各種楽器が混ざらないためか五月蠅く無くなりました。
オケの広がりが上下方向にも出てきたからでしょうか。
オケが全体に広がり、ソロ楽器を包み込む感じがします。
ギターに関しては、録音が多分オンマイク、ワンポイントということもあり、楽器の音がもの凄く明確に分かります。
弦自体の音(それが非常に心地良い)と、ボディからする音(これも余韻がたまりません!)がそれぞれきちんと聞き取れるのには驚きですね。
SPが鳴っているという感じではなく、楽器を演奏しているって感じです。
その楽器の音がホールに広がって音場を形成していて、その中に自分の身を委ねるというのが気持ち良くて最高です!!
音楽に浸る生活っていうのがありますが、まさにそれが実現出来ました。
全体を通して言えることは、櫓&パルテノンにしたことによりクリアで元気のある音になり、さらに音量を上げても五月蠅くならずにスケールの大きな音楽が楽しめるようになりました。
それでいて聴き疲れしないのにはびっくりですね。
非常に満足のいく結果でした。
現在はその他の様々なCDを聞き直しています。(^^)
どうもありがとうございまし た。m(_ _)m
■続報
その後、櫓の導入で余った自作の礎をパルテノンの下に置いて見ましたが、低音が引っ込んでしまいました。
(床がじゅうたんなので良いかと思ったのですが)
そこで電源タップのケーブルの下およびパワーアンプの下に入れたところ、音楽に元気が出てきました。
生っぽいです!!
これだけ音が変わるのも、櫓+パルテノンの性能の高さだと思います。
*現在は後継商品の「Project Q2」を販売中です。