「音が溢れ出す」という体感(大阪のOさん)

ショートピンの有効性については方々で語られており、私もかつて某社製品を試したもののSN比が上がるどころか全体的に痩せてすぼんだ音に変わってしまい、ゴールドに輝くショートピンに怒りを覚えた経験があります。
今回GE3さんのお手並み拝見と相成りました。
インプレ環境は、画像の通りで毛付きショートピン(鼓筆)4本をプリアンプのIN端子に装着して、ワーグナーのタンホイザーを毎日聴き続けました。

聴き始めは、高音域が耳に障り音量を上げることが出来ませんでしたが、ようやく3日目あたりから全域において「音が溢れ出す」という体感に変わり、中〜低音域がゴムのような弾力を伴う厚みのある音になりました。
更に数日後、キツかった高音域も澄み切った心地よさに変わり、音量を上げても耳に障らなくなりました。
この心地よさは、付帯音を殺ぎ落とした生々しいディテールの再生と言えるもので、ショートピン本来の役割を的確に果している証拠だと判断出来ます。
特にホールに響き渡るボーカルは厚みが増して生々しく、また消えゆく残響音の粒にはスポットライトが当たったかのような存在感がはっきりと表現されるようになりました。
ショートピンを挿すだけで、迫力と繊細さが同時に豊かになるだなんて期待していた以上です。

あと試したことが4点あります。
ケブタを巻いたり乗せたりしましたが、変化はありませんでした。ある量を超えてしまうと効果は一定なのか、はたまた使い方がマズいのかは不明です。
・プリアンプとは対照的に、パワーアンプの空き端子には効果ありませんでした。
・2本と4本での使用本数の差は感じられませんでした。
・他社製ショートピンとの併用は、高音域において他社製品の耳に障るキャラクターが乗ってしまいNGでした。

最後に、
今回、要石セットで実証されている「相乗効果」というものを痛感しました。
ショートピン単体だけでも効果はありますが、実は脈々・要石との組み合わせで何乗にも化けました。
上述のインプレは、以下の環境下でショートピンを試したものです。

CDプレーヤー → 脈々1本に要石2個
DAコンバータ → 脈々1本に要石2個、アース端子に要石1個
プリアンプ → (脈々1本に要石2個)×2セット、アース端子に要石1個
パワーアンプ → アース端子に要石2個
電源アイソレーター(3台) → 筐体ネジ留めで要石各1個

既にGE3製品を導入されている方こそ、このショートピンは意味があると思いました。