デジタルカメラ考 その3 デジカメの”気”の有無について

デジカメの”気”の有無について

デジカメにも”気”は記録されているのか?!
妙な話だが、コレを真剣に調べてみた。^^;
元々写真には”気”が記録されているものだと私は思っているのだが、
デジタル写真にも記録されていてWebでも分かるのには驚いた。

剣豪ググルとお墓の写真でさえ”気”がボウボウ出ているのだw。
コレは”気”を感じる人には否定のしようも無いのだが、判らない人には皆目判らない訳だ。
まぁ、80%は感じない人なので、仕方が無いのだ。
そこにSIGMA SD1という中古のデジカメで撮ると、”気”がボウボウなのでビックリしたw。

どうやら単焦点レンズに秘密があると睨んだのだが・・・

● ”気”の映るGe3値

単焦点レンズ 109.9p
ズームレンズ  36.3p

この値を見てしまうとズームレンズは馬鹿馬鹿しく思えてしまうが、
そもそも”気”を写す必要があるのかね?(爆)

SIGMAのFoveonセンサーは、他よりも”気”が映るらしい。

● センサーの”気”の映るGe3値

Foveonセンサー 124.4p
ベイヤーセンサー  83.3p

ズームレンズほど大きな差は無いが、何故なのだろう?

■ Foveonセンサーについて考えてみた。
少し技術的なややこしい話になるが、しばしお付き合い頂きたい。

デジタルカメラで人の目に相当する部品はイメージセンサーと呼ばれるものである。
現在、市販されているデジカメで使われているセンサーは、シグマのFoveonセンサーとベイヤーセンサーとの2種類と考えて間違いない。
つまりシグマ以外のセンサーは、ベイヤーセンサーなのである。この圧倒的な数量の違いが開発スピードの違いだ。

Foveonセンサーは光の三原色である赤 (R)・緑 (G)・青 (B)がシリコンを透過する特性を利用し、
素子の厚み方向 (光が入射する方向) に3層にセンサを置いている。
つまり、カラーフィルムに近い構造が売りで、同一位置の異なる色の情報を分離する訳だ。

下の図は、それぞれのセンサーの構造を示している。
Foveonセンサーは縦型構造で光の周波数を分離しているのだが、
一般的なセンサーは3原色に基づいた色のフィルター毎の小さな集合になっているのだ。
コレは光学的ローパスフィルターが不要になり、モアレ現象も起こり難いことになる。

  

単純にまとめると、
Foveonセンサーは光の分離にはシリコンの特性を利用しており、
ベイヤーセンサーのそれはカラーフィルターを使っている事になる。

 

Foveonセンサーの遮断特性

 

一般的なセンサーの遮断特性

このグラフから判るのは、Foveonセンサーの遮断特性が緩やかな事と、
対してベイヤーセンサーのそれはかなり急激な特性である。

オーディオマニアがこの特性から連想するのは、ネッツワークに於ける遮断特性だろう。
そう6dBと12dBの遮断特性の話である。
つまりオーディオで長く語られて来た位相特性の話と同じなのだ。

Ge3では「”気”は位相特性によって伝わる」と説明て来たが、ここでも同じだ。
ここに来て30年来謎だった、アナログ式とデジタル式のコピー機での”気”の違いも説明できる。
全ては位相特性の違いだったのである。

もっとも”気”が感じられる人向けの話なので、
判らない人や”気”を記録するコトに意義を感じない場合、関係のない話だと思う。


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「スタパ斎藤さん」の記事で同じ様にビックリしている記事を見つけた。
古い記事だが面白いのでリンクを貼っておきますw